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2006/02/26
屋外で、RCカーを走行させるサーキットの路面は、古今東西アスファルトと相場が決まっていますが、一口ににアスファルトといっても様々な仕様があります。
基本的にアスファルトは砕石を熱した乳剤で混ぜ合わせます、これを平らにひきのばし転圧して完成です。
実車と比較して、RCカーの場合より滑らかでスムーズな路面が望ましいのは間違えありません。
打ちたてのアスファルトがもっともいい状態で、経年変化で次第にうねりがでて、乳剤の油分が抜けて白っぽくなってきます。
うねりは設置される地盤や施工技術に負うところが大きいので、完成後に修正するにはグラインダーで俗に言う「カンナ」という刃を使用し、高い部分を削り取った後、乳剤を補給し修正するという方法があります。
ただし、この方法で平滑な表面を作り出すのはかなり難しく、あくまでも部分補正と考えたほうがいいと思います。
路面のグリップはアスファルト成分に負うところが大きいので、むしろ経年変化で問題となるのは、アスファルトの油分がぬけてしまうことです。
アスファルト路面での特にスポンジタイヤのグリップの決め手はこのアスファルト成分で、アスファルト成分が抜けて全体が白っぽくなるのは、砕石がむき出しになってしまっている状況なのです。
こうなってしまうと、グリップしない硬い石の上を滑らせているのと同じ状態ですから、バリバリタイヤが摩耗してしまいます。
ゴムタイヤでもスポンジほどではないにしろ、砕石のとがった部分で引っかかって走行するイメージとなっしまいますので、やはりスムースなものとは、程遠いといえましょう。

そこで、失われた油分を補給するわけです、補給の方法は、路面の状況やそのトラックを多く走るカテゴリーにより様々な方法があると思います。
いろいろ試してみましたが、コンディションによりこれがベストと言い切れるものはなく、コンディションを見ながら内容と量を調整しながら播くという状況です。

また、屋外コースにとって大敵なのが、風ではいってくる砂やほこり、あるいは花粉等で、せっかくグリップのあがった路面も一発で落ちてしまいます。
ただし、この埃にたいして有効なのが、砕石の大きさです。
極細粒や密粒でアスファルトを引いた場合、埃の行き場がなくなってしまうからです。
したがって、埃対策としては、埃がはいるくぼみがあった方が有利といえます。